モデル配布サイトを探すと何千ものデザインが見つかり、もう解決済みの問題のように見えます。実はそうでもなく、理由は構造にあります。3Dプリンターで作るハンドスピナーは、買ってきたベアリングを印刷した本体で包んだものです。スピナーの感触をほぼすべて決める部品は、プリンターが作れない唯一の部品です。それを最初に知っておくと、印刷するか買うかの計算が変わります。
実際に印刷しているもの
スピナーには機能する要素が三つあり、プリンターがうまく扱えるのはそのうちのちょうど一つです。
本体は印刷でき、きれいに仕上がります。三つの羽、中央のハブ、圧入用のくぼみが二つほど。趣味のプリンターが難なく扱える形状で、色も形も自由です。これが印刷を選ぶ本当の理由で、シルエットを完全に自由にできます。
ベアリングは、意味のある形では印刷できません。削り出した軌道輪のあいだを小さな金属球が転がる精密な組み立て品で、その公差はフィラメント式のプリンターが近づける水準ではありません。印刷したスピナーはどれも買ったベアリングを使っていて、たいていはスケート用の標準品をハブに圧入しています。
誰も触れない問題が質量です。回転の持続時間は回転慣性から来ていて、それは中心から遠くにある質量で決まります。フィラメントは軽いです。印刷した本体の外周の質量は金属の本体のほんの一部しかないので、重りを足さない限り、印刷したスピナーは目に見えて短く回ります。そして羽に金属のおもりを圧入し始めたら、それはもう印刷ではなく組み立てです。
3Dプリンターでハンドスピナーは作れるか、費用はどれくらいか
作れます。フィラメント代は本当にわずかです。スピナーの本体はプラスチック数グラムと、数十分の印刷時間で済みます。よく挙げられるのはこの数字ですが、二つの方向で誤解を招きます。
ひとつはベアリングが抜けていることです。ベアリングは買う必要があり、まとめ売りで届きます。もうひとつは失敗の割合が抜けていることです。ベアリングの圧入公差はモデルでいちばん手のかかる部分で、ほんのわずかにきつく印刷された穴はハブを割り、ほんのわずかにゆるい穴はベアリングを受け座の中で空回りさせます。うまくはまるまでに、たいていの人は二つか三つ印刷します。
正直に言えば、スピナーを印刷するのにかかるお金はごくわずかで、かかる手間は本物です。その手間を楽しめるなら良いプロジェクトです。スピナーが欲しいだけなら、回り道です。
印刷した本体が本当に勝つところ
誰も製造していない形。依頼されたシルエット、ロゴ、特定の手に合わせた大きさの形。一個のためにそれをしてくれる工場はありませんが、プリンターならできます。
交換部品。市販のスピナーの羽が割れたら、取り出したベアリングの周りに印刷した交換用の本体を作るのは、正当な修理です。
感触の試作。二枚羽のバーがいいのか三枚羽の本体がいいのか迷っているなら、午後のうちに両方を印刷するほうが、両方を買うより早く答えが出ます。
印刷したフィジェット全般の話、つまりどの機構がうまく印刷でき、どの感覚は出せないかは3Dプリント フィジェットトイの実力と限界で扱っています。そちらも逆方向から同じ結論に達しています。プリンターは関節の動きは得意で、しなり、質量、精密な回転が関わるものはすべて苦手です。
買ったものが勝つところ
積層痕は消えません。印刷した部品にはどれも、層と層が溶け合ったところに細かいコーデュロイのような手触りがあります。そしてスピナーは二本の指先で持つものです。指先は手の中でいちばん手触りに敏感な場所です。やすりがけで良くはなりますが、完全には消えません。射出成形や削り出しの本体は、印刷にはない滑らかさです。
バランスは製造の問題です。羽の質量がわずかに違うスピナーは高速でぶれ、印刷のばらつきはそれを起こすのに十分です。市販の本体は一つの型から成形されるので、羽は構造上同じになります。
外周の質量は構造の問題です。これがいちばん大きな点です。Metallic Purple Blue Fidget Spinner のような金属の本体は、いちばん効くところに本当の重さを置いています。印刷した本体は、部品を足さない限りそこに届きません。金属の本体と軽い本体の取捨選択の全体は金属とプラスチックのスピナーにあります。
仕上げはポケットに耐えます。アルマイトやめっきの表面は擦れ傷がつきます。印刷したプラスチックは引っかき傷がつき、やがて角がけば立ってきます。
それでも印刷したスピナーがなくならない理由
魅力はもともと回転にあったわけではないからです。スピナーのモデルがモデル配布サイトでいまもいちばんダウンロードされる物の一つである理由は、スピナーが最初の機能的な印刷にうってつけだからです。小さく、早く刷れて、機構を使い、終わったときに目に見えて動く物ができます。おもちゃが最後に手に入る調整練習で、それは印刷するまったく正当な理由です。
ただ、その結果が机の上の良い市販品に取って代わるとは期待しないでください。実際には、印刷したほうは人に見せられ、買ったほうが使われます。どのフィジェットが出しっぱなしになり、どれが引き出しに行くかを決めるのと同じ分かれ方です。
実用的なおすすめ
形、プロジェクト、修理が目的なら印刷してください。回転が目的なら買ってください。
買うことにしてどこから始めるか迷っているなら、決め手になる問いは、回転を眺めるのか、ただはじくのかです。前者なら重い金属の本体、後者なら薄くて軽い本体です。
印刷と比べたい三つの市販の本体
Metallic Purple Blue Fidget Spinner —— 三本アームのメタリックな本体です。印刷した本体が部品を足さずには及ばないバランスと外周の質量があります。
Rainbow Metal Fidget Spinner —— レインボー仕上げで中央のキャップが見える金属の本体。定番のシルエットです。
Purple Cat Acrylic Fidget Spinner —— 3 × 3 × 0.5 インチ、35 グラムの透明なアクリルで、回っているあいだも絵柄が読めます。軽い印刷の本体にいちばん近い市販品で、それを滑らかに仕上げたものです。
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