名刺の上ではくっきり見えるデザインが、フォームの上では読めなくなって戻ってくることはよくあります。その理由は、印刷する側の腕ではありません。名入れストレスボールは、曲がっていて、押すとへこみ、わずかに穴のある面への印刷で、この三つの性質のそれぞれが、ふだんなら当たり前にできることをひとつずつ奪います。どの制約が本物かを知っておけば、校正のやり取りを一回減らせますし、ときにはアイデアそのものを救えます。
名入れストレスボールへの印刷の仕組み
標準的な方法はパッド印刷です。シリコンのパッドが、エッチングされた版からインクを拾い、曲面に沿って変形しながら物に押し付けます。球に画像を載せる現実的な方法はこれしかなく、以下のことはすべてこの仕組みから来ています。
パッドは押し付けます。フォームはその下でへこんでから戻り、そのときに画像がわずかに伸びます。細部は、やわらかいものに印刷すれば当然そうなるとおりににじみます。
パッドが移すのは薄いインクの膜です。布へのシルクスクリーン印刷のように不透明にはならず、濃い色のフォームに淡いインクを載せるとたいていがっかりし、淡い色のフォームに濃いインクを載せるときれいに見えるのはこのためです。
パッドひとつで一色、一回の刷り。多色の作業は何回も刷り、そのあいだで位置を合わせることになりますが、押すとへこむ曲面での位置合わせは正確にはいきません。
確実に残るもの
太い線でできた、塗りつぶしの形。シンプルなロゴの文字、太いアイコン、大きな文字の一行。
一色か二色の特色。二色はよくあり、色を一つ増やすごとに刷りが一回増え、位置合わせの危険も増えます。
淡い色のフォームに濃いインク。白やパステルのボールに濃い色の印刷という定番の組み合わせがあるのは、それがうまくいく組み合わせだからです。
思っているより小さな印刷範囲。球でほぼ平らに使える部分は、曲面のてっぺんのまわりの円だけで、端に寄せたものは何でもゆがみます。形のあるボール —— なめらかな球ではないもの —— では、そもそも確実に印刷できるのは平らな面だけです。
確実に失敗するもの
グラデーションと写真。パッド印刷が載せるのは薄く平らな膜で、フォームの上になめらかな階調の変化は作れません。
小さな文字。名刺の本文の文字くらいより小さいものは、フォームが戻るときにつぶれてしまいます。電話番号やウェブアドレスがいちばんの犠牲になり、しかもたいていはそれこそが目的です。
細い輪郭線やヘアライン。細い線は途切れてしまいます。
正確な色合わせ。フォームは表面を塗ったものではなく染めたもので、下地の色が上に刷ったものに色味を足します。白いフォームに指定の色を刷れば近くなりますが、色のついたボールに同じ色を刷っても近くはなりません。
全面の印刷。ボールを端から端まで刷ることはできないので、代わりに下地の色を選んでください。それが事実上、デザインの二色目になります。
校正まで誰も口にしない制約
形のあるボールは、丸いものより使える面積が少なくなります。果物、動物、物の形に成形されたボールは見た目は面白くなりますが、印刷を載せる平らな場所はほとんどありません。
凹凸は細部を食います。表面に模様が成形されたボールは、その上に載せた印刷をばらばらにします。
インクは表面に乗っているだけです。人がいちばん強く握る部分にあり、よく使えばすり減ります。毎日一年触られたボールには、それが表れます。
少ない数では準備の手間が大部分を占めます。版とパッドは一度作ればよいので、印刷の割に合うかどうかは数量によってなめらかではなく急に変わります。業者が数量の区切りごとに見積もるのはこのためです。
印刷をやめたほうがいいとき
相手が少ない、デザインが細かい、ロゴを入れるよりも本当に良い物であってほしい —— そんなときは、たいてい無地の既製ボールのほうが印刷したものより勝ります。表面のきれいな良い成形の形は、よく考えて選んだ物に見えますが、ありふれたボールに小さなロゴが入っていると、配りものに見えます。
その物が何のためにあるのかについても、正直になる価値があります。印刷したボールは名前を思い出させるものとしては働きますが、情報を運ぶものとしては働きません。印刷に耐える面は、どんな情報を載せるにも小さすぎるからです。
ロゴ入りと既製品のどちらを買うかの判断 —— コスト、納期、それぞれが伝えるもの —— は、ロゴ入りストレスボールと既製品の比較で扱っています。この記事が扱うのは、印刷すると決めたあとで、その工程に何ができて何ができないかです。
それでも印刷するなら
ラスター画像ではなく、ベクターのデータを用意してください。最小の線の太さは余裕をもって設定してください。下地の色は意図して選んでください。インクと同じくらいの働きをしているからです。デジタルのモックアップではなく、実際のフォームに刷った現物の校正を頼んでください。モックアップでは、戻る動きが線に何をするかは見えません。そして、腕を伸ばした距離で誰かが読む必要のあるものは、ボールに何も載せないでください。
検討する価値のある既製の選択肢
サイコロ スクイーズ 約8cm —— 平らな面と印刷された目がある成形フォーム。上のルールの実例で、デザインは曲面ではなく平らな面にあります。
スイカ スクイーズ —— 6 cm のジェルの本体で、模様は印刷ではなく成形と着色によるものなので、すり減るものがありません。
ココナッツオイル スクイーズ ボール —— 透明で形が残り、素材そのものがデザインになっている例です。
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